世界最大のオープンギャラリー@ベルリン・イーストサイドギャラリー

ご存知ですか?世界最大のオープンギャラリーが、なんと!ベルリンにございます。。

🇩🇪 メルマガ「ドイツもこいつも. . . 」No.144

ベルリン通訳ガイドの後藤裕起子です。今日もメルマガを開封して頂きありがとうございます。

ドイツの5月には三回も旗日があり、市民は長い週末をショートトリップで楽しんでいる様子。一年で一番美しい季節と言われている5月。淡い黄緑の葉っぱが新緑に変わり、早朝から、かしましい小鳥の囀りで目が覚めます。

市の25%が緑地で占めているベルリン。もう欧州の他国の首都でも、市の中心地で、これ以上の緑を見ることはないでしょう。ベルリンを観光すると、夏と冬の景色が違うのに気がつきます。

夏は樹木が伸び葉っぱが重なって見えるので、遠くの景色を堪能することはできなくなります。森羅万象生き生きと躍動している五月、そんなフレッシュなベルリンからこんにちは。

さて、本日のお題は、「世界最大のオープンギャラリー@ベルリン・イーストサイドギャラリー」でございます。

ベルリンは、芸術的要素があふれ、殊の外アートの町として知られていますし、戦前から映画も制作しており、読者の皆様にベルリン映画祭が世界3大映画祭の一つであること等、今まで多々お知らせして参りました。

では、このギャラリーはどこにあるのか?

フリードリッヒ地区のシュプレ~川畔に面している、ミューレン通りに、1.3Kmのベルリンの壁に描かれた絵が、このイーストサイドギャラリーなのです。

ベルリンの壁が事実上崩壊した、その直後1990年には、世界中のアーティストにこの壁の一部に絵を描いてもらうという、ドイツ初の共同アートプロジェクトが生まれました。

100点を超える絵画が次々と制作され、その中には国際的に名高い作品も含まれています。

世界的に有名な「同志/兄弟のキス」例えば、旧ソ連のレオニード・ブレジネフと旧東ドイツのエーリッヒ・ホーネッカーの同志/兄弟のキスを描いた、「神よ、この死に至る愛から私を救いたまえ」は、ロシア人画家ドミトリー・ウラジミロヴィチ・ヴルーベルの作品です。

(マネ–シューレ様が、同志愛のキスの前でワンショット!)

1991年、ベルリンの壁の一部は歴史的建造物として保護指定されました。

当時、イーストサイドギャラリーは、幅1.2メートル、高さ3.6メートルのコンクリートパネル832枚に描かれた106枚の壁画で構成されていました。

2009年には、イラン生まれの芸術家カニ・アラヴィが設立したイーストサイドギャラリー・イニシアチブによって、101枚の壁画が修復されました。

しかし、かつて兵士たちが発砲命令を受けて巡回していた東西ドイツの旧国境の壁には、いまだに平和は戻っていないとみている知識人もたくさんいます。

近年の修復作業は批判にさらされており、一部の芸術家は、作品の修復が著作権を侵害していると主張しています。

さらに、2013年には、壁の背後に高層ビルを建設する計画と、それに伴う壁のさらなる破壊行為に対して激しい抗議運動が起こりました。数万人のデモ隊が、この工事現場を囲みました。この地区のお役所の誰が、この壁を壊してまで、新しい高級マンションを建てる許可を与えたのか!!激しい論争が続いておりました。

あくまでも、この壁の崩壊は、権力に服さない、尊い人権の闘争だったのです。

そして今、世界的に有名なこの壁の一部は、ベルリン南部の市街地に移設される予定もあるとか。

私にしてみれば、開いた口が塞がらない!

この壁の崩壊は、人類初の無血革命であり、このベルリンを分断していたこの場所だから意味があるのです。ロケーションを無視して、場所を移したら、なんのドキュメントとしての意味を失ってしまうのではないか!

たとえ「サウスサイドギャラリー」という名称になったとしても、この野外ギャラリーがドイツ統一の記念碑としての本来の力を維持できるかどうかは、、、大きな疑問が残ります。

経済大国が、小国を権力の傘の中に抱き抱えるように包含していこうとする傾向が強くみられる、全ての社会のカラクリが商業第一主義になった現在、お金ではなく、人間の価値を真ん中にドット据えた、新しいコンセプトが必要だと思うのですが、読者の皆様はどうお考えになられますでしょうか?

今、日本を訪問している若い20代後半の青年が、ちょうど京都のお寺を観光し、とっても良かったと、メッセージを送ってくれました。しかし、日本の蒸し暑さに、ギブアップ気味だとか、、。

これから暑さに向かって参りますが、どうかお元気でおすごしください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

SEE YOU SOON💙

Best regards from Berlin
ありがとうございました!
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ベルリン通訳観光ガイド 後藤裕起子

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